分かりません
昨日、東京オリンピックエンブレムの決定作が発表されました。私も応募していたので結果のメールが入りました。こんな内容でした。メールは公開してもいいのでしょうね? ダメとは書いてありませんから。
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〇〇 様
昨年12月から、皆さまから応募していただいた作品について、4月8日に最終候補作品を公開し、のべ4万人を超える方々から、約11万件のご意見をいただきました。本日、エンブレム委員会による最終審査を行い、東京2020大会エンブレムの採用作品を決定いたしました。この5か月間、ご応募いただいた力作を、エンブレム委員で誠心誠意審査を行ってまいりました。それぞれの作品に良さがあり、一つの作品を選ぶことは、非常に難しい判断でした。本日の最終審査でも、各エンブレム委員から様々な意見が出ましたが、最終的には、全員が納得する形で採用作品を選ぶことができました。この選考ができたのも、ご応募いただいた14,599件の候補作品があったからこそです。
改めまして、今回のエンブレム選考にご参画いただきまして、本当にありがとうございました。エンブレム委員会メンバー一同、心より御礼申し上げます。本日から、このエンブレムが東京2020大会の顔となります。このエンブレムは、応募いただいた皆様の代表でもありますので、ぜひ、2020年までこのエンブレムとオリンピック・パラリンピック競技大会を応援してください。
最後になりましたが、このエンブレム選考に応募いただいた方の中にも、熊本を中心に九州地方で発生した地震の被害に遭われている方がいらっしゃるかと思いますが、一日も早く平穏な日常が送ることができるようお祈りいたします。
エンブレム委員会 委員長 宮田亮平
※ご注意ください
皆さまからご応募いただいた作品オリンピック、パラリンピックのシンボルマークの権利はそれぞれIOC、IPCが有しております。今後万一応募作品を公開する際には、オリンピック、パラリンピックシンボルをはずし、トップエンブレムのみの公開に留めていただきますようお願い申し上げます。
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こういうことでした。文面については特別何も感じていません。「はい、分かりました」で良いのでしょう。しかし、応募した特権として、率直にこの決定について手短に述べてみることにしました。
第一に、エンブレムに決定したA案ですが、ニュースの一般からのコメントなどから察すると、作者は市松模様の一色として「藍色」を使っているにも関わらず、「紺色」や「黒色」や「モノクロ」といった具合に勘違いをしている人達が結構いるようでした。私もてっきり「紺色」だと思っていました。
どうして間違ったのか? 単純に入稿規定のCMYKモードで「藍色」を使った場合、パソコンのディスプレイで「藍色」が出ていても、印刷してみると色が濃くなり「紺色」や「黒色」になってしまうからです。データー入稿の常識。また、印刷しなくても、パソコンの機種により「藍色」の現れ方は変わる筈です。
ということで、市松模様にこだわった場合「藍色」は日本の伝統色ですから、制作上、使うのは仕方がないとは思います。しかし、見る人、それぞれにより違う色に見えてしまう配色のデザインは、やはり「優れている作品」とは言えないと思います。下手糞。
そして作者は、また業界人。芸術系の大学を出て、留学経験のある大先生。…そうでなければ「世界的に体裁が悪い」と考えてしまう?…かどうかは分かりませんが、日本の芸術界、美術界の自信の無さに呆れてしまうようです。こういう土壌からは世界で通用する日本人のアーティストは出て来ないです。
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