職業意識と男らしさ
今日は雨です。部屋の中が薄暗くて蒸し暑いです。
前回に偶然に運送会社の同僚に会った話をしました。別の同僚が事故で亡くなっていたことを知らされました。私は芸大卒業後は様々な職業に就きましたけれど、中、長距離のトラックの運転手ほど過酷で危険な仕事はないと思いました。とにかく、事故がしょっちゅうで、人身事故を起こして人を殺めたり、運転手が亡くなったりしています。
どうして事故を起こすのか? まずは、中、長距離の場合、見通しの悪い夜に走ることが大抵ですし、重量のある荷を積んで高速道路を何時間も走っていれば、事故の可能性は高くなります。また、食事や仮眠が取れないことが普通ですし、トイレさえ行けない。とにかく、強い精神力と運転技術と、肉体労働に耐えられるだけの体力がないことには、勤まらないのがトラックの運転手なのでした。
私自身は、その運送会社で耳が聞こえなくなるまでの6年間働いていて、危ない目には何回も合っています。でも、何とか切り抜けて来ました。それでも、退職する時期には「たぶん、いつか自分は大きな事故を起こすだろう…」といった予感がしていました。今から考えれば、率直に「耳が聞こえなくなって良かったかもしれない」と思っています。
「10tの大型トラックに10tの野菜を積んで、配達の時間に追われ、ろくに仮眠は取れず、食事も取れず、深夜の高速道路を100キロ以上の猛スピードで他のトラックと競争しながら走行」これが日常なのです。油断をすれば、運転が甘くなれば、必ず大事故になるのです。「走行中に10秒目を閉じれば死んでしまう職業」そんな職業は、そんなにないと思いますけどね。
だから、危ない橋を渡って来たので、そこそこの仕事が辛いので苦しいとか、泣き言を並べて自殺願望まで考えてしまう男子には同情はしませんし、軽蔑さえしてしまうようです。男なのだから、もっと強くあるべきですよ。そういう視野を広げることが大事。
買物に寄ったスーパーです。2階が100円均一です。
0コメント