病院に行って来ました
今日は雨です。今日は妻の予約日だったので午前中に一緒に行って来ました。血液検査がありました。抗がん剤を飲み始めてからの最初の診察。主治医によると、今のところ妻に抗がん剤の副作用はなく今後も服用の治療を続けて行くそうです。血液検査は抗がん剤の服用でがんの細胞だけでなく正常な細胞も破壊する恐れがあるので、それを調べる為に頻繁に行うそうです。
少し気になったこと。…待合室の廊下で順番を待っていた時に、女子事務員さんが目の前に机とイスを持って来て、お爺さんに何やら説明をしていました。お爺さんは80歳前後くらいでしょうか、小柄でやせていて1人でした。事務員さんが机の上に置いた、見慣れた大きなビニールの袋の様子(下剤を大量に飲む為の物)から、お爺さんは大腸がんの検査をされるように見えました。お爺さんは病状が重いのでしょうか。それにしても、家族の付添いはなくお爺さんだけ。何となくお爺さんが可愛そうに思えました。
それから、廊下の向こうの長椅子に座って携帯で話をしているお婆さんが目に留まりました。お婆さんも80歳前後。会話の内容は聞こえていて、お婆さんは「11時にお願いします」と上品で丁寧な言葉づかいで…たぶん介護タクシーを呼んだのでしょうか。連絡していました。その後、お婆さんもお爺さんと同じように事務員さんに呼ばれて、机のイスに座って説明を聞いたのでした。目の前のビニール袋から、お婆さんも大腸がんの検査の説明を受けていたようです。説明が長引いていたので、お婆さんは時々、腕時計を見て時間を気にしていました。10時40分でした。
先のお爺さんも、後のお婆さんも付添いは誰もいない1人だけ。この日時に家族の都合が取れなかったかどうかは分かりません。また、ひょっとしたらお爺さんもお婆さんも1人暮らしだったかもしれません。…どんな事情があれ、お年寄りが生命に係わる病気の検査の説明を「1人だけで聞いている姿」は、どうも淋しい気がしてなりませんでした。哀れに思えてしまいました。
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