余談の決意

不安なことは色々ありますが、考え過ぎると毎日面白くないので、出来る限り「その日暮らし」みたいな生活を心がけています。とにかく「今日1日が無事に終われば万々歳」といった感触。実際に夜に床に就く時には「今日1日ありがとうござました」と頭の中でお礼を呟いています。暗示みたいなものかなぁ?


そういえば、私は車を運転する時には必ず、走り出して間もなく、事故の無いように「…頼むぞ」と頭の中で自家用車に呟いているのです。これは、トラックの運転手をしていた頃の習慣でした。…いつだったか、ツーマン(運転手2人)で長距離の仕事をしていた時に、私よりも少し年上のハンドルを握っていた同僚が、走り出すと「…頼むぞ」と呟いたのでハッとしてしまいました。…同じなのですよね。長距離の場合は事故を起こす確率が高くなるので、やはり、気を引き締める為に、そんな言葉が自然に出るのだと思いました。


本当に何回も危ない目に合いました。同僚で大きな事故を起こして亡くなった人達もいました。そんな危ない仕事をどうして続けられるのでしょう。でも、生活がかかっているので仕事を辞める訳には行かなかったのです。田舎だし、倒産して解雇されたのは42歳。トラックの運転手くらいしか仕事は見つからなかったのでした。


そして、48歳で両耳が聞こえなくなり、トラックを下りることになりました。でも、あのままトラックに乗り続けていたら、たぶん、私も大きな事故を起こしていたのではないでしょうか。深夜走行での大幅なスピード違反、若干の信号無視は日常的だったからです。配達の時間に追われて仕方がなかったのです。…なので、私は救われた人間に違いありません。不幸を幸運と確信して、自分のやれることを精一杯やりたいです。

笛吹ピエロの創作世界

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